落下

寝汗をかく時は大概夢を見る。特に風邪などで体調を崩している今とか。

今回は 落ちる 夢だった。高いところから飛び降りるとか突き落とされるとかではなく,棒高跳びの棒らしき物が折れたというシチュエーションだった。その時点でよく分からない。なぜ棒高跳びの棒のような物が折れたのか,しかもなぜ私がそれをやっていたのかすら不明である。

だが,明確に覚えているのは落下していく間の時間の流れ。
無意味なほどにやたらとスローモーションに感じた。コマ送りの7歩手前と言ったところ。視点は一人称でゆっくりゆっくり落下していく微妙な爽快感。背中に落下の風を受けて。その落下の所要時間は30秒から1分。どれだけ高いところから落ちたのかと。

そしてそろそろ着地の時間だが,下は同然,というか丁度よくふかふかのコンクリートだったりする。実際見事なまでにふかふかだったんです。ドッッッスン という音とともに背中から見事に着地した私は頭を激しく上下に揺らして地面に叩き付けられていく。だが地面はやわかい。まるで高い金を出して買ったベッドのように柔らかだ。

そこで目が覚める,全身から滝のような汗を出して。そしていぶかしげに思う,相変らず妙な夢を見るものだ と。

数日後にはこの夢の事はサッパリと忘れまたおかしな(というよりは奇妙な)夢を見るのだろう。ホント,おかしなものですね。

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