リトル・トリー と戦争と平和

物事をウラから見ようとする、ボクの悪いクセ。 の砂原ミロさんから教えて頂いた,有近真澄の 戦争は終わった を聴きながらちょっとしたメモレベルの雑文。

この曲は なんで戦争はなぜなくならないのかなあ とか 終わらないんだろうなあ という事について歌ったもの。でも,Peeeeace! と声高に叫ぶとか強く訴えるとか呼びかけるような感じじゃなくて,何と言うか,二日酔いになった休日の昼下がりに何となくそういやあ…というような感じで全く押しつけがましくない。このリリックから気になった部分をピックアップ

お金持ちばかりが集まるお店で晩ご飯の誘いがきた
お金持ちなるのは ねえ どんな気分なの
お金持ちの友達に聞いてみよう

この部分でそういえば戦争に関して手元に本があったなと思い出して探してきた。フォレスト=カーター著の リトル・トリー。著者はいわゆるネイティヴ・アメリカン(作中ではインディアンと呼んでいる)の血を引くらしい。カーターの経歴とか思想歴とかはここでは不問に付します。

戦争は終わった で思い出したというのは主人公のおじいちゃんがインディアンが生活する上でのおきてについて当時 Little Tree と呼ばれていた主人公に諭すシーン

使い切れねえくらい貯め込んで,ぶくぶくとふとったのが。そこで取り合いになる。戦争がおっ始まるんじゃ。必要でもねえのに,ちょっとでも多くふんだくってやろうと,長い話し合いが始まる。奴らの言い分はな,乞うやって最初に旗を立てたんだから,おれたちにはこうする権利があると,こうなんじゃ。.…..人間は言葉だとか旗のせいで死んでいく。.…..じゃがな,おきてを変える事なんて誰にもできやしねえのよ。

自然に還ろう的な流れがここ数年あるらしく,ネイティヴ・アメリカンの哲学(といっていいのか思想というべきか)を取り上げた著作が目立つ。書店によると思うけど,コーナーができてるかもしれない。1冊立ち読みしてみるのも面白いかもしれない。どれにも共通している事は 人間は自然の一部である という事。そういえば 天空の城ラピュタ でも同じような事を耳にしたような。

以下は上の方に書いた事でさらに思い出した戦争や平和について大学で見聞きした内容をおまけ程度に。かなり曖昧。

大学のキリスト教学の教授(工学部出身の牧師)から聞いたのでうる覚えですがメモ(この時教授は Yah­whe War,Justice War,Holy War について話していた)

平和というのは力の均衡。何もしないという事ではなくて,平和になるには平和にしようという努力が必要。

戦争を起こすか否かはペイするかしないかで決まる。戦争で勝てば賠償金を取れる。その賠償金から戦争の経費を差っ引いて利益が出れば,やる。

もう一つ,昨年度まで経済学の講師に来ていた某大学の助教授が話していた戦争についての一言(USAがイラクを叩いた時に言った内容。この内容もかなり曖昧な記憶。戦争を起こせる条件として3つ挙げていた思うけど内2つだけしか思い出せない)

他の国に攻め入るという事はそれなりに理由が必要。僕は虐殺など人権を踏みにじるような事が無い限りやっちゃいけないと思ってる。もしくはどこかの国が他の国へ攻め入ろうとする場合。

こんなことを書きながら私はあんまりお金に興味が無いから事業に大成功したりお金持ちにはなれそうにないなあと思ってみたり。

[rating:4/5]

aka Written by: